聖剣伝説3

なかよし (なかよし?)


それぞれの思いを胸に秘め、聖剣の勇者たちは今日も西へ東へと忙しい。
夕日に照らされ、真っ赤に燃えた黄金の街道を進む。
世界は次第に夜の闇に沈もうとしていた。
「ここ、夜になるとさぁ……」
ガチャガチャと鎧を鳴らしながら歩いていたデュランは、そうつぶやいてから、ぞっとしたように足を速めた。
「出るんだよな……」
ホークアイも木々の間を探るように見つめ、デュランを追って小走りになる。
そんな二人をあざ笑うかのように、背後から獣の遠吠えが響いた。
「ワオ――ン……」
「ひっ!」
「わああっ!」
彼らは弾かれたように走り出した。
「ああっ、待って」
仲間の声が聞こえたような気もするが、構っちゃあいられない。
駆けて、駆けて――ようやく足を緩める。
デュランは苦い顔をした。
「えーと、気づいたんだけどな」
「あはは、俺も」
ホークアイも頭をかいて、自分たちの走ってきた道を振り返った。
よろよろ、と影が一つ現れる。
「ヒドイ、みんな……」
「わりー、わりー」
「いやぁ、すっかり忘れてたよ。ケヴィンが獣人化するってこと」
息を切らせ涙目で現れたのはケヴィンだった。
獣人と人間とのハーフである彼は、ウィスプの刻は人間と変わらない外見をしている。
しかし日が沈みシェイドの刻が訪れると、獣人の血が騒ぎ出し、毛むくむくのウェアウルフに変身する。
「いいかげん、そのこと覚えて……」
「うーん、でもほら、こんな森の中だろ。ちょーっとしたことですぐにドキドキ怖くなって、パニックになって忘れちゃうんだよ」
「オ、オイラだって一人にされたら怖い!」
「どうしてだ? お前ん家、森ん中にあったじゃねえか」
デュランが言うと、ケヴィンはぶんぶんと首を振った。
「あそこは別! ドコになにがあるか、オイラよく知ってる」
「生まれ故郷だもんな」
「故郷か――」
全員が、なんらかの理由で国を出てきた者たちである。
なんとなく、しんみりとした雰囲気が漂った。
「あ」
「どうした」
「出た」
ホークアイの視線をたどると、ゾンビやコウモリがわらわらと集まってきていた。
「ううっ。オイラ、お化け苦手」
「びびってないで戦え! うおおおーっ!」
「デュランくん頑張ってー」
「お前も真面目にやれ!」
ゾンビが振り下ろした爪を、デュランは幅広の剣で受け止めた。
力を込めて押し返し、横に薙ぐ。
さらに飛び出したケヴィンが拳を打ち込み、魔物は四散し霧のように消え失せた。
しかし、
「うわあ! なんか手についたー!」
「ほら、ケヴィン。これで拭くといい」
「あ、ありがと。でも毛に染み込んだ……」
「しょうがないな。じゃあ、宿に着いたらもみ洗いで」
「戦闘中だぞお前ら!」
デュランは怒鳴りながらコウモリを叩き落した。
「しかもそれ俺のタオルじゃねえか! いつ盗ったんだホークアイ!」
名指しにされたホークアイは、やれやれといった風に肩をすくめてみせた。
「いくら俺がシーフだからって、その言い方はないと思うな」
「………」
「借りたんだこっそり」
「それを盗ったって言うんだっ!」
「あー、よそ見してると、前から敵が来てるぞー」
「後で覚えてろ……!」
ひらひらと手を振る相手をひと睨みし、デュランは眼前の敵に意識を移した。

(2003.2.11)


トライアングルストーリーが有名なス@ウェアのアクションRPGです。
敵を切る手ごたえがなんとも言えず気持ちいいのが特徴で、
ほとんど魔法を使わず、切って、切って、切りまくってました。
直接攻撃バンザイ。MPも減らないしね。

クリア時間が15時間程度と短いのと、男女6人から3人を選んでパーティーを組むという方式から、
メンバーを変えては何周もしました。
男キャラびいきなもので、メンバーは自然と固定されていきましたが…。

そんなわけで、今回の出演はデュラン、ケヴィン、ホークアイの男衆3人です。
デュラン(ファイター)、ケヴィン(グラップラー/格闘家)、ホークアイ(シーフ)でお送りしています。
デュランとケヴィンは戦闘要員、ホークアイは宝箱のトラップ解除要員(笑)です。
ウィズかこのゲームは。でも事実。

このゲームの特徴は、RPGには珍しく2人同時プレイ(対戦ではなく)ができることです。
マルチタップを使えば、恐らく3人同時プレイも可能。やったことないけど。
もちろん1人プレイでも普通に進められますが、
オートキャラの動きの悪さをカバーできるので、2人で協力するのがお勧めです。
それに、お気に入りキャラの操作権を奪い合ったり
どちらが先に敵に必殺技をかますかでモメたり
でき、非常にスリリングです。

聖剣伝説はまた、音楽が素晴らしい作品です。
サントラを買うまでは、聞きたいBGMのフィールドでぼーっと突っ立っているのもザラでした。
国々の攻勢図や各キャラクターの背景、敵役など、心くすぐる設定がてんこ盛りのゲームです。



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